冬山登山研修

ari

2018年4月12日 外部山行 東北>飯豊連峰

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3年の有川です。国立登山研修所主催の冬山研修に参加して大日岳を登ってきたので記録にしたいと思います。

3/12 快晴

6:00国立登山研修所〜6:45七姫平〜臼越山南尾根〜12:00臼越山(1421.8m)〜13:33登山研修所冬山前進基地

30kgのザックを背負って国立登山研修所を出発し、除雪された林道を歩いて七姫平へ。七姫平から人津谷に入っていくと、全長50m程のデブリが道を塞いでいる。デブリの上を間隔を広げて素早く通過し、臼越山南尾根の取付きを目指す。メンバー同士で地図を確認しながら、樹林を横切り尾根に取り付く。尾根は傾斜が強いが、雪は締まっていてそこまで沈まない。自分はザックに刺したルート旗が枝や雪面に引っかかって苦戦。3時間かけて稜線上に出ると、これから目指す大日岳への稜線や、剱岳が見える。ホワイトアウト時を想定し、高度計とコンパスと地図だけを頼りに正しい方向に進む訓練を行う。前進基地に幕営後、断面観察を行い、雪氷学の講義を受けた。

 

3/13 快晴

5:30冬山前進基地~ダイレクト尾根~9:30前大日岳~12:00早乙女岳

冬山前進基地から千石川の沢筋を下りていき早乙女岳西尾根に向かう。

 

前大日岳から北に伸びるダイレクト尾根に乗った地点から、早乙女岳西尾根を登るリスクを考慮し、ダイレクト尾根から前大日岳に向かうルートに転進。ベストコンディションだったので悔しいが、仕方ない。

前大日岳から大日尾根の稜線を歩き早乙女岳を目指す。真っ白で広大な稜線を歩く。

早乙女岳まで歩き、西尾根を少し下りたところで幕営。

他のメンバーがイグルーでトイレを作ってくれました。

3/14 快晴

5:30早乙女岳~6:05一ノ谷の頭~7:28大日岳~9:30早乙女岳(テント撤収完了)~12:25雪見平~13:11前進基地

大日岳に向けて日の出とともに幕営地を出発する。ピストン装備なのでザックは軽い。

雪も締まっていてアイゼンの爪がよく刺さり、皆軽快に進んでいく。

7時28分、大日岳登頂。全員でグータッチをして登頂を祝い、2501mのピークで記念写真を撮る。北側には大きな雪庇が張りだしていて、ピークからは剣岳の上部しか見えない。

山頂を後にして、幕営地まで下りる。テントを撤収して前進基地を目指す。

前大日岳手前の下りの急坂では、ロープワークの訓練を行った。

前進基地に幕営し休憩を挟んだ後、雪洞を掘る。スコップとスノーソーを使って、びちょびちょになりながら夢中になって雪洞を掘った。雪洞を作るのはすごく楽しい。

雪洞では、マットなし寝袋なしのビバーク訓練を行った。できる限りの防寒着を着こんでザックに足をつっこんで眠る。自分は耐えきれなくなって数時間経って寝袋に入ってしまった。

3/15晴れ

5:30冬山前進基地~7:50七姫平~9:20国立登山研修所

前進基地から尾根を下りて人津谷本谷を抜けて七姫平を目指す。雪崩を避けるために朝の時間帯に素早く研修所まで帰らなければいけない。左右の斜面に注意を払いながら谷の中を歩いていく。

七姫平から3㎞先のゲートまで競走。さらに全員で回数を叫びながらスクワット120回。

最後に研修所まで搬送訓練をおこなった。本当に全てが楽しい研修会だった。