H部です。
お盆に泳ぎ系の沢を予定しているため、トレーニングとして川内山塊の中杉川へ行ってきました。
相当マイナーな山域ですが、新潟県五泉市(旧村松町)~阿賀町にまたがるエリアで、標高は低いですが雪崩に磨かれた侮れないエリアです。素晴らしいゴルジュを満喫できました。
<7月21日>
早出川ダム~中杉川の出合はヒルの一大繁殖地。ヒルに怯えながら歩くが見たのは2-3匹ほど。猛暑で地面が乾いているせいか元気が無いようだ。結局、ヒル被害はゼロだった。
中杉川は連日の猛暑ですっかり減水しているようだ。また、2011年の水害で土砂崩れが発生したせいか沢も比較的浅くなっている。
連日の猛暑は山も同様。登れない滝を一個だけ高巻いたが、沢を離れた途端に汗が吹き出す。
滝を巻き終えたらゴルジュの始まり。
ときおり渋めのボルダームーブをこなしながら快調に遡行する。核心と言われる2m滝も含め、ロープは不要だった。
遡行していても暑いので、途中で長めの休憩をとってクールダウン。ちょうど良いウォーターベッドだ。
クールダウンを終えたら遡行を再開。こちらも埋まっており難易度は高くないが、ゴルジュの造形美を存分に堪能できる。
井戸の底のようなゴルジュ。4年前に行ったジッピを思い出す。
14時過ぎに幕営適地があったので行動終了。寝場所としてツェルトを張ってみたが、猛暑で中に入っていられない・・・
山域名物のヤブ蚊の攻撃に悩まされながら河原でゴロ寝をした。
<7月22日>
暑くなる前に下山ということで2時半起きの予定だったが、気づけば時刻は3時半!慌てて出発する。
この先は難所も少ないが、幕場からしばらく進んだ所で大規模な土砂崩れが発生しており、天然ダムができていた。
この先で沢は二俣に分かれ、銀次郎山を目指す我々は本流を忠実に遡行する。5-10mサイズの連瀑帯も出てくるが、途中で1つ巻いた以外はすべて登ることが出来た。
沢型が不明瞭になり、露岩のスラブを少し詰めると銀次郎山の登山道に飛び出す。
ピーク標の脇にはステンレス製の箱があり、登頂表が収められていた。かなりマイナーな山のはずだが、結構な人が登っているようで驚き。川内山塊に通っていれば何度も来ることになるのだろうか。
銀次郎山から悪場峠までの道は、はっきり言ってかなり長く感じた。標高の割にはアップダウンも多く、猛暑の中でみるみる体力が削られていく・・・。大汗をかきながら、3時間ほどでデポした車にたどり着いた。