7月3連休:笠ヶ岳に沢から登頂!

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H22卒H部です。7月の3連休で、北アルプス笠ヶ岳に沢から登頂してきました。

登りに使った「金木戸川小倉谷」は水や景色の美しさで、沢登りの世界では有名なグラビアルート。ミーハーな感じもして少し恥ずかしかったけど、やはり名渓でした。

<7月14日>
7:40金木戸川第一ゲート→11:10小倉谷出合→14:30標高1390m地点
小倉谷に入るまでは14kmの長い林道歩き・・・猛暑の今シーズン、北アルプスの麓にいても汗が止まらない。

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3時間以上歩いてようやく小倉谷の出合に到着。金木戸川は大きな川なので一見浅く見えてもかなりの水量。少々迷ったが、ロープを付けて泳いで渡渉した。幸い、水もぬるくTシャツでも寒くない。

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夏空と白い岩、透明度の高い水で遡行感度はかなり高い。これぞ沢登り、といった雰囲気だ。

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暫く進むと滝が連続するエリア。高巻き、登攀など交えながら突破する。

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連続した滝を越えると平凡な河原になり、絶好の幕営地を発見。時間は余裕なのでまだ進めるが、快適そうなので行動を打ち切った。焚き火を囲んで快適な夜を過ごす。

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<7月15日>
5:00幕営地→6:30大ゴルジュ帯通過→8:30二俣→10:15 30m大滝→14:00標高2550m地点
ゆっくり出ても良かったが、早朝発もいい練習という事で3時起き5時出発。
泊まった河原から暫く進むと沢が狭くなり、ゴルジュ帯がはじまる。朝イチからいきなり泳ぐ事になる。

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ゴルジュは次第に狭くなり、出口付近には7m滝の滝がかかる。ここは左からロープを付けて登った。

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ゴルジュ帯が終わると次はナメ床、ナメ床の次は直瀑と変化が続き飽きさせない。

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ナメ滝、直瀑を過ぎると沢は二手に分かれ、左右それぞれの沢には20m滝がかかっている。空間の広がりが見事で、小倉谷のハイライトと言って良いだろう。

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さらに少し進んだ先には、地形図にも記載のある30m大滝が現れる。小倉谷の中にある大滝はこれが最後。

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大滝の上は開けた岩盤になっており展望も抜群。ちょっと前に休憩したばかりだったが、せっかくなので再び休憩。

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この先は目立った悪場もなく容易となり、笠ヶ岳の稜線を望みながら順調に遡行。

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標高2500mくらいまで進んだ所で時刻は14時過ぎ。時間的には笠ヶ岳山荘まで進めるが、タープしか持っていない我々には寒そうなので幕営適地を探すと、一箇所涸れ沢を整地すれば張れそうな所があったのでタープを張った。

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夜は日の入りを眺めながらまったり。ロケーション抜群のテン場だった。

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<7月16日>
4:00幕営地→5:10笠ヶ岳ピーク→7:20播隆平→9:30新穂高温泉
下山も長丁場なので早めに出発。ガレ沢を詰めて1時間足らずで山頂に到着。

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笠ヶ岳に来るのはこれがはじめて。主稜線から少し離れているけど美しい山だ。
次はスキーで来たい。

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笠新道を下山路に取ったが、これがえらい急な下りで難儀させられる。我々は下山だから良いが、猛烈な暑さの中登ってくる人達はさぞ大変だろう。
9時半ごろ、新穂高温泉に到着。車回収や3連休の渋滞を経て、東京に戻ったのは19時半だった・・・。